医療者側でなく、患者様の視点で
看護の現場に臨んでいます。
看護の力を、最大限に発揮するために。
1997年に北斗会看護専門学校へ入学をしました。当時は働きながら学ぶ3年課程であり、母体となるさわ病院で勤務しながら通い学ばせて頂きました。
准看護師を取得し1年間臨床で看護ケアをしていましたが、看護ではなく、業務的な介入しかできず、看護師として考え行動する力を得たいと進学しました。
学生生活の3年間で担任をしてくれた先生方は、自身で考えて行動することの大切さを教えてくださいました。その中で「自己責任」という言葉を何度もかけられたことを今でも思い出します。日常の中で考えて行動することは、当たり前であると思われるかもしれませんが、臨床の現場で患者様を看護するうえで、その時に考える力、行動する力を今思うと学ばせていただいたと感じます。先生方は答えを与えるのではなく、一緒に考えることを大切にしてくれました。
卒業後もさわ病院にて勤務をさせていただいております。北斗会看護専門学校で学んだ校訓である「学術道」の中で、受ける側の気持ちに立って考える「道」の部分は年を重ねるごとに大切であると実感しています。医療者側ではなく、患者様や家族様がどのように感じるのかを考えることが少しですが出来るようになったと思っています。
2011年の東日本における災害では、心のケアチームとして被災地にて支援活動をさせてもらう機会もあり、現在はDPAT(災害派遣精神医療チーム)の先遣隊として活動をさせていただいています。熊本地震や新型コロナ感染症における武漢からの帰国者対応など活動をさせていただきましたが、被災者や支援者に対し、どのような支援が受ける側にとって必要であるかを考える力の基礎を学生時に学んだことが今に繋がっていると感じています。現在は病棟責任者として、自身が大切にしていることを伝え、職場の仲間と一緒に考え行動をしながら楽しく働いています。